アザディレイプ
プロローグ
(製品版と若干表記が違う場合があります)
シーリン「それで、具体的にマリナ様をどうなさりたいのですか。今は宮殿も厳戒態勢で、たとえ閣下であっても皇女を連れ出すことなどできませんよ。」(p01)
「だから何度も言うように、今のままでは皇女の身は危ない。
国内の超保守派達は皇女が国連の技術支援を受け入れたことに憤怒している。
しかし、もう受け入れてしまったのだから、今更国連を追い出すわけにもいかない。
反対派のテロを抑え、かつ国連から支援を引き出すためには、皇女がうまく立ち回らなければならないのに、肝心の皇女が引きこもりでは話にならない。」
シーリン「皇女が暗殺されればこの国はおしまいです。議会の中にも超保守派はいます。宮殿の外の人間には誰一人たりとも心を許すわけにはいかないのです。」(p02)
「このまま内紛が継続したままで、国連の支援もストップした状態ならば、この国はもうあと一月ももたない。君だって職を失って路頭に迷うぞ。」
シーリン「・・・。」
「いずれにせよ、議会の連中は王宮の動向をいぶかっている。議会すら敵に回せば、皇女は完全に孤立するぞ!」
シーリン「・・・。」
「議会の中でも改革派と保守派の橋渡しをできるのは私だけだ。皇女の身を案ずる気持ちも分かるが、ここは私にひとつ任せていただきたい。」
シーリン「・・・。わかりました・・・。(p03)
もとより私はただの侍従(じじゅう)。政界の実力者であられる閣下に反対することなどできません。(p04)
ただし、先日も暗殺者が皇女を殺害しようと宮殿に乗り込んできたばかりです。くれぐれも非常事態であることだけはお忘れなく・・・。」(p05)
「君に言われなくともわかっとる。」
それだけ言うと、皇女の側近中の側近でもある女侍従は踵を返し、皇女のいる部屋へと向かっていった。
皇女は彼女の言うことならばなんでも聞く。先日は面会謝絶だったが、今日は会えるだろう・・・。
しかし、今皇女は国連大使と会談中とのこと。どうせ、思わしくない内容だろうが・・・。
あっ。
(国連大使表示)
「おおっ! これは偉大なる国連大使閣下。我が国を哀れんでいただいていることに感謝申し上げます。」
国連大使「・・・。私は仕事で来ているだけですので・・・。失礼。」
「いやいや! あなた様のご采配とご慈悲あってのわがアザディスタンでございます。
おっと、申し送れましたが、私はこの国の国務大臣の(プレイヤー名)と申します。以後ご指導くださいますよう・・・。」
国連大使「急いでおりますので、これで・・・。」
(国連大使消去)
ちっ。
なんだあのいけ好かない生意気な青二才は。ムナクソ悪い。
しかし、あの青二才や、金髪のアメリカ野郎に取り入ってでも、カネを引っ張り出してわが国を再興しなければならない。
そのためには私はなんでもする。尊厳や誇りなどは売れるならはした金でも売ってやるとも。
皇女だって利用してやる。とことん使い切って、この国を立て直すのだ。
この際、あの娘の人生が破滅しようと仕方がないことだ。国内では多くの、あれぐらいの歳の青年や娘が毎日テロの犠牲に遭っている。
皇女だって、国民の苦労を分かち合うべきだ。
そのためには、私は悪魔にだってなってやる・・・。
・・・。
と、そんなことを考えていた私は、悪魔のような形相になっていたのだろうか。皇女の侍従シーリンがいぶかしげに私の顔を見つめながら立っている。
「おやおや、これは失礼。国連大使との会談は終わったようだね。」
シーリン「はい。マリナ様がお会いになられます。お入り下さい・・・。」(p06)
あの娘にこうして面と向かって会うのはずいぶん久しぶりだ・・・。
即位前はただの世間知らずのお嬢様という感じだったが、今では日々の危機と気苦労からか、たまにテレビで様子を見ても、暗い面持ちをしているときが多い。
考えてみれば可哀想な娘でもあるが・・・。
「陛下、日々大変お疲れのことと思います。国務大臣の(プレイヤー名)でございます。」
マリナ「皆様には大変ご苦労をおかけしています。今は大変なときでしょうが、力を合わせてがんばりましょう。」(p01)
「今、国連大使と会われていたご様子ですが、いかがでしたか・・・。」
マリナ「・・・。」
「そうですか・・・。実は陛下に辛い話なのですが・・・
南部の保守派の勢力が強い諸州からの税収が滞っておりまして・・・。政府の職員の給料はもちろんですが、宮殿の職員の給料も今月からは厳しくなりそうです・・・。」
マリナ「・・・そうですか。・・・。一体私はどうすればいいのでしょうか。これからこの国はどうなっていくのでしょう。」(p02)
「このままでは、この国は大国同士の闘技場として、各勢力の大軍が送り込まれ、国内はボロボロに破壊され尽くすでしょう。」
マリナ「!」
「助かる手段は唯一です。陛下が率先されたスペースソーラーの技術をわが国にも確立させ、それをもって自立することです。
そのためには、なんとしても一度は手を差し伸べてくれた国連の援助をつなぎとめなければなりません。」
マリナ「・・・。
今、大使と話しをしましたが、彼は先のラサー誘拐の顛末をとても気にしておられ・・・。来月にはわが国を去る意向を伝えられました。」(p03)
「なんですと! そんなことになったらわが国は破滅だ!
国連の援助が止まれば、国内のエネルギーは枯渇し、かつ保守派は更に勢いづくでしょう!
陛下! なんとしても国連が留まる様、お願いするのです!」
マリナ「・・・。
正直を言って、そもそも何故国連がアザディスタンに来てくれるようになったのかもよく分からないのです。(p04)
だから、今去るとなっても、それを止める術(すべ)が見つからないのです。」(p05)
「今国連が帰れば、外人を無意味に国内に引き入れたあなたに対する反発は更に増しますぞ! なんとしても慰留するのです!」
シーリン「国連は勝手に来て勝手に去っていくのだから、マリナ様に罪はありません。」(p07)
「銃を持って襲ってくる連中に、その言葉を言えたら結構なことなんだがな!」
マリナ「・・・。
私は最善を尽くしますが・・・。国連が去り、国家の財政も破綻しかけているのであれば・・・。私は一体どうしたらいいのでしょう・・・・・・うぅ・・・ぐすっ・・・。」(p06・涙声)
「・・・。
いずれにせよ、私が摂政として、今後陛下のお側にお仕え申します。
我々の神も、座して死を待つ臆病者に救いの手は差し伸べますまい。
陛下と我々臣民の持てる力、存在する可能性の全てを出し切って、国連をとどめ、国の財政を立ち直らせるのです。
私の言うことを聞き、それを実行してください。
陛下は今こそ行動を開始する時期なのです。」
シーリン「・・・。」
こうして、無事王宮に入ることができた。
今この娘に言ったことは嘘ではない。
絶世の美女でありながらもどこか不幸の影を背負ったこの哀れな小娘は、いやしくもこの国の元首、最高指導者である。
その身を尽くして、国家と国民に貢献する責務がある。
女が男を家に引き止めるために使う手段は一つだ。
そう、世界一の娼婦に、この私がこの娘を育て上げてやる・・・。
そのためには、じっくりと料理の下ごしらえをしてやらねばならん。
じっくりと・・・。
あなたは無事皇女の執務室に入ることに成功しました。
あなたに与えられた期間は30日間。その間に、彼女に様々な仕事をさせなければなりません。
一番大事なことは、彼女の魅力を高め、ナニを使ってでも外国の援助をつなぎとめること。
また、それによって財政を破綻の危機から救うことです。
皇族として育った彼女は貞淑で必ずしもあなたの希望に沿わないかもしれません。
しかし、徐々にゆっくりと、時には乱暴に、彼女の硬い殻を破っていってあげましょう!
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