セイジレイプシナリオ紹介
第1夜 「はじめてのギャンブル」
(製品版と若干記載が違う場合があります)
いやはや大変なことになった・・・。
この年になるまで商売一筋。剣を振るったことはあるが、賭け事をしたことなど全くない。
そんな私が海千山千のギャンブルの世界で儲けることなどできるのだろうか・・・。
そんな重い足取りで、私は上下世界で最も大規模な格闘カジノを行っているというメルキドへ、全財産を持って向かった。
もう生きては戻ってこれないかも知れない・・・。
そんな暗い面持ちで、大魔王が死んだ今や、観光目的でも自由に行き来できるようになったギアガの大穴を降り、かつて夜しかないと言われていた地底世界へ着いた。
もはや邪悪なモンスターは出ない。
森の中を歩けば、スライム状のモンスターがじゃれてくるが、それも危害にはならない。
今や世界で一番恐ろしいのは人間の欲望だ。平和に飽き、新たな快楽をむさぼり続ける人類こそ一番恐ろしい。
今にも私を殺そうとすごんできたカンダタの顔を思い出し、背筋が寒くなった。
大魔王は勇者に成敗されたとき、「光ある限り、闇もまたある」と言ったそうだ。
大魔王の言うとおりだ。今やか弱い女まで格闘場に連れ出し、その痴態や虐待を楽しんでいるのだ。
そのおぞましさでは大魔王と大差ないではないか。
そう考えながら、ギアガの大穴直下のラダトームから1週間、歩き通しで歩いて、ようやく城砦に囲まれた壮健な大都市メルキドに着いた。
艶やかさ、虚栄、この世の享楽をすべて凝縮した街、メルキド。
大魔王時代には荒れに荒れたこの街は、その後目をつけた悪党や金持ち達によって大幅に改造されつつある。
街の建物はすべて華やかで、豪奢な装飾が施されている。今や夜だけではなく朝も昼も来るが、この街だけは常に夜の危なさとスリルが蔓延している。
近々、全身黄金でできた魔法の門番を建てるとのこと。それだけ、世界中の金という金がこの街に集まってきている証拠でもある。
街ですれ違う人間はひとくせもふたくせもありそうな輩ばかり。
宿屋でぐっすり長旅の疲れを癒したかったが、私はそのまま街のど真ん中にあるカジノに直行した。
カジノ場は広く、華やかなメルキドの中でも一層の豪華さをひけらかしていた。
一日中常に明るく光る場内、モンスター格闘場にスロット、立体スゴロクなど、上の世界でも見られるおなじみの光景が見られたが、それらに比べ一層大きく、派手であった。
しかしモンスター格闘場には人はほとんどいなかった。
よく見るとライオンが二匹吠えあっている。
賭け事とは関係ないショーなのだろうか。酒飲みが遠くで時々チラッと眺めている程度だった。
彼らにとってはライオンの噛みあいよりはバニー姿のコンパニオンのほうが魅力的なのだろう。
なんとなく惰性でライオンショーをやっているに過ぎない気がした。
このカジノでは賭け金に上限がある。1日に1人が費やせるゴールドは10万ゴールドまで。
ここは政府公認の表のカジノだからだ。
私がカンダタに課された1億ゴールドは、こんなところではとてもじゃないが稼げない。ましてや期限付きだ。
なんとしても、裏のカジノに行かなければならない。しかし、通りすがりの人に「非合法のカジノはどこか」と聞くのはいかにも危険だ。
どうしたものかと考えあぐねていると、すぐに手は差し伸べられていた。
私がライオンショーをボーっと見ていると、すぐに黒服が近づいてきた。
「お客様、『格闘カジノ』をご希望ですか?」
私は動揺することなく、すぐに深くうなづいた。なるほど、このライオンショーは裏カジノへの道しるべの役目も果たしていたのだ。
「それではこちらに。」
すぐに私はカジノの外に連れられ、人気の少ない街の南東に連れられて行った。
私は今全財産の100万ゴールドを持っている。それをこいつらに強奪されはしないか。
そんな恐れも一瞬したが、何故か無警戒に彼らに付いていってしまった。彼らがあまりにも慣れて落ち着いた感じだったので、私は信頼してしまっていたのだ。
やがて、明かりも少なくなった暗い路地裏の袋小路にある、ひとつの地下階段が目に入った。
「どうぞお客様、こちらへ。」
看板も何もない、ただ階段だけがあり、下からは明かりが漏れてきている。
どうせ死んでもともとだ。
意を決して、階段を下りていった。
階段を下りると、一つの大きなアリーナがあった。
先ほどのカジノ場全体よりは小さいが、人気はこちらのほうが多かった。
こちらは裏の非合法カジノだが、市民にとってはこちらが主流なのだろう。
エイミー「んはあぁーっ!」(e01)
女の叫び声が聞こえる。
それとともに巻き起こる歓声。
聞いたとおりだ。今や闘奴は屈強な男ではなく女なのだ。
アリーナの中央、闘技場の舞台には、うら若い女の魔術師を獰猛な狼が4匹取り囲んでいた。
いや、魔術師ではないな。賢者だ。
厳しい修行を積み、世界中の智恵と真理を身につけ、悟りを開闢した天才、それが賢者だ。
女性でも才能があれば年若くして悟りを開く人もいる。
しかし、まさかこんなところで見世物のように闘わさせられているとは・・・。
舞台上の女賢者は服も散り散りで、乳房も片方露出してしまっている。全身きり傷だらけだが、さすが賢者だけあり狼達を眼で威圧している。
この痛々しい光景も、この観客達にとっては一種の麻薬になっているのだろう。狼達に向かって女賢者を全身ひん剥けなどと怒声をあげている。
美しい賢者だが、何故彼女はこんなところで働かさせられているのだろうか。
そう思いながら、空いてる席に座った。入場自体はタダの様だ。
会場全体では千人ほどいるだろうか。皆が皆、酒に酔ったり男女で抱き合ったりしているが、それなりに裕福そうな客が多い。
どうこうしているうちに、ショーが終わった。賢者は体中を噛まれ、出血しているところもあり、ほぼ全裸になってしまったが、勝ったようだ。狼達は失神したのか死んだのか、仰向けに倒れている。
賢者に贈られる歓声。
しかし、特段賢者の勝利を望んでいたわけでもない、空虚なエールだ。
野次は性器を見せろだのセックスを見せろなどのお下劣なものばかりだった。
悟りを開いたエリートでもある、美しい女賢者は、その罵声を聞きながら何を考えているのだろうか。うつむき加減に両手で自分の乳房を隠し、闘技場から退場した。
ほどなくして下男達が狼達を引きずって行った。
「前座はこれにて終了したします。それでは続きまして本日のメインゲームを開始いたします。まだベットをお済みでない方は、すぐに券売所までおこしくださいませ。」
場内アナウンスが鳴り響く。
なるほど、今の見世物はギャンブルとは関係ないただの前座ショーだったのだ。
これからが本番。
私は全財産を持って、券売所まで向かった。
格闘カジノの説明を見ますか?
ここでの格闘カジノは、四人の選手によって行われます。
4人のそれぞれに、強さに応じた倍率が設定されています。
選手のイメージをクリックすると、選手のステータスを見ることができます。
4人の誰に対しても賭ける事ができます。また複数選手に同時に賭けることもできます。
お金が1ゴールドもなくなるとゲームオーバーですが、1億ゴールドを稼ぐにはそれなりの度胸が必要です。
運と度胸を武器にがんばって下さい!
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