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信仰深い聖女は

皇帝の権力の前で迫害され、

恥辱・陵辱・強姦の辱めを受ける。

[サレナ]　（CV：天川みるく）

　元老院議員で大物権力者の娘。父親はネロ帝の皇帝即位に尽力した側近。元々保守的な家系に生まれたこともありローマの神々を信じていたが、サウロに出会い改宗。

　しかしその結果にネロ帝の非道な弾圧を受けることになる。ローマ市民権は剥奪され、貴族出身でありながら奴隷以下の扱いを受けることになる。自らは女性としての辱めを恋人の前で受けさせられ、その後仲間らも惨殺される。

　捕えられ、ついには死刑の宣告が下ったが・・・。

[ポッパエア]　（CV:分倍河原シホ）

　低級官吏の娘。独特の処世術により、世界最強の権勢を誇るローマ帝国の皇妃にまで上り詰める。

　帝国一の美女という誉も高く、ネロ帝からの寵愛を受けるが、寄せる年波には勝てず、危機感を持ち始める。護身のために廷臣の追放を企図し、新教徒の大虐殺をも仕向ける。

　富と権力を何より愛し、ついには権勢を失いつつある夫君ネロをも裏切ろうと画策するが・・・。

[アクテ]　（CV:夕凪音）

　解放奴隷。ネロと純愛に結ばれるが、身分の違いにより、ネロの母や取り巻きによって引き離される。しかし一部の廷臣の保護により、宮廷に留まることがかなう。

　一度激高したネロに顔を斬られ、左目を負傷する。ネロは生まれて初めて他人に対して詫びたが、それによりアクテの片目は失明し、その傷痕は消えることなくアクテの顔に残ることになった。

　日ごとネロの狂気によって廷臣や有力者、肉親や妻でさえも抹殺されていく中、アクテだけは処刑を免れていた。しかし、ついにネロは・・・。

[アクラエル]

　サレナの恋人。

　宗教とは無縁だったが、サレナの改宗に伴い逮捕される。

　サレナがローマ兵らに強姦・陵辱されるのを見ていることしか出来なかった。

　最期、サレナの信じる神を呪いながら憤死。

[ネロ]

　ローマ帝国の皇帝にして独裁者。宗教者の徹底的な弾圧・虐殺を行う非道の指導者。

　狂気の中にも高い才覚が見え隠れすることもあるが、結局欲望と周りからの誘惑には打ち勝てず、殺戮と国家の破壊をもたらす。

　弟のみならず、妻や母をも被害妄想癖により殺害する。しかしそれに対して苦悩することにより更に精神を病み、残虐行為を加速させる。

[ティゲリヌス]

　ネロ帝の近衛隊長。愚直な軍人だが人間に対する慈悲が一切なく、ネロ帝の残虐指令をそのまま遂行する。

　徹底した野心家で、ポッパエアすら権力の道具として操る。

[ガイア]

　サレナの父親。元老院議員で政界の有力者。ネロ帝の即位に尽力し、ネロ帝の側近として権勢を振るう。

　サレナの改宗や、それに伴う迫害を知らずに、「ネロ帝万歳」と呟き死の床に就く。

[ヒッポ]

　新教徒の一人。路上での迫害を逃れ、サレナの家に入り込んだ。サレナの改宗に影響する。

　奇跡的にネロの弾圧を生き延び、なおも布教に従事する。

[パウロ]

　もともと新教徒を弾圧する立場だったが改宗し、ローマでの布教を行う。

　サレナの改宗に対しても大きな影響を与えるが、ネロ帝による宗教弾圧の見せしめとして処刑される。

　その高い知力から多くの書簡を書き残し、死後も布教に影響を与えた。