セイジレイプシナリオ紹介

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第6夜 「人を飼うということ」

 

(製品版と若干記載が違う場合があります)

「なあ、ルディーノ。」

 まるで夫婦のように私につきまとっている男に話しかける。

「以前、『選手を飼う』とかいう話が出たが、ありゃどういうことだ?」

ルディーノ「ああ・・・。まだ旦那はそこまでお金が貯まっていないかもしれないスが、大金をはたけば選手のオーナーになることもできるんでさぁ。」

「オーナー?」

ルディーノ「ええ。もともとあのカジノは金持ちの娯楽場でやんす。旦那みたいに生活かけて賭博をやってるのももちろん沢山いますが、どちらかというと、ショーを見たいがためにやって来てるんス。

 昔は奴隷をライオンに食べさせたりしてたそうッスが・・・。それもつまらないということで、今は姿かたちのいい女を闘わせて、たまに破廉恥なことをさせているんス。」

「もともと疑問に思っていたんだが、あそこの賢者連中はなぜあんな辛い事を自ら望んでやってるんだ?」

ルディーノ「望んで?そんな馬鹿なぁ。旦那と一緒ですよ。誰も望んであんなとこに足を運んじゃいません。

 大方は大魔王時代に被害をこうむった貴族家や村落の借金の肩代わりに来てるんでさぁ。

 中には腕を磨くためにあそこに参加している獰猛な賢者もいるかもしれないッスが・・・。

 でも、選手は定期的に入れ替わるんス。卒業時には盛大なショーを開いてね・・・。

 その卒業ショーを知っていて、なお望んで来る賢者は絶対いないと思うスよ。」

「卒業ショー?」

ルディーノ「まあ、大方は飽きられて捨てられ、娼館に行く前の送別セレモニーでさぁ。

 あれだけの大観衆の前で、彼女達は・・・。」

「なんだって!!?」

 信じられないことを聞いたように私は驚いた。

「じゃあ、あそこに参加している賢者全員が、ゆくゆくはその悲惨なショーの餌食になるってのか!」

 ぼんやりと、あの可愛らしい賢者の顔が思い浮かぶ。

ルディーノ「まあだから、オーナーがつけば、オーナーが無事に引退させたいと願えば、大丈夫なんじゃないスかね。

 でも金持ちはあそこの選手を人間と思っていないスから、大抵はひどい捨て方をするみたいスけどね・・・。」

 自分の唾を飲み込む音が聞こえる。汗も全身からジワッとにじみ出る・・・。

「世の中、金が・・・全てか・・・。」

 自分の踏みしめる砂の足音が耳に積もっていく。

 ルディーノが隣で感心したように、しきりに満足気にうなずいていた。

 

第7夜へ

 

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